(書評)未来の年表 人口減少日本でこれから起きること 河合 雅司

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2017年09月19日

(書評)未来の年表 人口減少日本でこれから起きること 河合 雅司

こんばんは、未来大好き、フューチャー滝川@マネテク!です。

少し前に新聞広告で見て気になっていた本なのですが、最近自分の将来の人生設計について思うところもあり、興味が高まったので読んでみました。
紙の本を買うか、Kindleで買うか、悩んだのですが、手元に置いて何度も線を引きながら繰り返し読む、という感じでもないかと思い、Kindleで購入しました。



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少子高齢化は想像以上にヤバい


一言で言えば「少子高齢化というのは、一般にイメージされているような生半可なものではない」、ということです。
実態を正しく把握するには、具体的なデータを使って実態を可視化していく必要がありますが、従来はそのあたりが不十分だということなのだと思います

この本を読んだ後、妻に「日本の未来は手を打たないとヤバい」と伝えたのですが、「で、どうヤバいの?」と聞かれ、「少子高齢化がヤバい!」と言ったところで、「でもそんなの昔から言われてるし、知ってることだよね?」と返されてしまう、というのが一般的な理解なのだと思います。

メンタルがポジティブな時に読むべし(笑)


ちなみに、たまたまですが毎日結構プレッシャーのかかる仕事が続く中で、ヘトヘトの時に読んだらとても暗い気分になりました…。
なるべくなら、メンタルがポジティブな時に読むことをオススメします(笑)。

抜き書き


以下、Kindleで読書した時にハイライトした部分を一覧表示してくれるサイト、「Amazon Kindle - Your Highlights」からコピペした引用です。
普段引用する時は、地道に本を見ながら打ち込んだり、読み上げて音声入力したりと手間がかかっているのですが、これ使うと一瞬で引用できてめちゃくちゃ便利ですね。

(参考リンク)
・Kindle: メモとハイライト
日本の喫緊の課題を改めて整理するなら4点に分けられる。
1つは、言うまでもなく出生数の減少だ。
2つ目は高齢者の激増。
3つ目は勤労世代(20〜64歳)の激減に伴う社会の支え手の不足。
そして4つ目は、これらが互いに絡み合って起こる人口減少である。
合計特殊出生率が改善しても出生数の増加にはつながるどころか、むしろ減っていく。
これまでの少子化の影響で「未来の母親」となる女児の数が減ってしまっているためである。
出生率が回復しても、そもそも出産可能な年齢の女性自体が以前よりも減っているので、人口自体はどんどん減っていく、ということになります。
なんとなく、出生率が2を超えれば人口は増えだす、と短絡的にイメージしていましたが、「率」と「数」がきちんと理解されないままに議論されているように感じました。
若者3人が高齢者1人を支える「騎馬戦型社会」から、いずれマンツーマンで支えなければならない「肩車型社会」へ転換するという譬え話がかつて盛んに語られた。
だが、すでに「騎馬戦」は成り立たず、もはや2・3人で1人を支えている状況にある。
政府の試算によれば、社会保障給付費は2015年度は120兆円ほどだが、2025年度には約149兆円に膨らむ。
高齢者数がピークを迎える2040年代初頭にはさらに大きくなる。
「肩車」を下支えする若者はといえば、人数が激減するだけでも大変なのに、その足腰は弱い。
非正規労働者が増大し、就職できずに親の支援を受けている人は珍しくなく、親が亡くなった途端、生活保護という人もいる。
「肩車型社会」というのは、やせ細った若者が顔を真っ赤にして丸々と太った高齢者をかつぎあげている姿なのである。
言うまでもなく、社会保障費は最大の問題だと思います。
今の枠組みで行くと破綻するのは目に見えているので、支える側と支えられる側の境界線を変えるか、社会保障自体を大幅に削減して自己負担を原則にするとか、さらに極論すると尊厳死を認めて高額医療費の増大を抑制するとか、従来の延長線上にはない施策が必要になってくると感じました。
一方で、既得権者である高齢者が政治的な力を持っている以上、政府は既得権者の不利益になるような政策は取らないでしょうから、結果的に若者が弱者であるという構図は当分続きそうです…。
新築住宅の推進政策は、その歴史的役目をとっくに終えている。中古市場の活性化や既存住宅の有効活用を図っていかなければ、われわれは牋夢瓩鯡椶療たりにする。
これは本当にその通りで、景気浮揚策でしかないのですが、政府的にはなかなかやめられないんでしょうね…。
医療や介護のニーズが、高齢化率よりも高齢者数によって決まると考えれば、これから高齢者対策に追われるのは地方ではなく、大都市部であることが分かるだろう。
今後の高齢問題とは都市問題なのだ。
「人口は増えているのに、生産年齢人口は減っている」というのが、この十数年の間に、東京周辺で起こっていたことなのだ。
これからは、豊かな地方が大都市部の人口を吸い上げる時代となるかもしれないのだ。
これは、都市部の人口が増えているように見えているのは、実は生産年齢の人々ではなく、高齢者が流入しているからだ、ということになります。
結果的に、東京では絶望的に医療が不足します。
そしてその結果として豊かな地方が都会の人口を吸い上げる、という話になるわけです。
5つ目の選択肢として「戦略的に縮む」ことを提言したい。
この後、戦略的に縮むための具体的な施策が紹介されているのですが、なるほど、と思ったのは、以下2つです。
「高齢者」を削減
「高齢者」は定義にしか過ぎない相対的なものです。
高齢者を「75歳以上」に引き上げると、なんと、高齢者1人を支える人数は2065年でも現在と同水準の「2.4人で1人」になるというのです。

「高齢者から外れる65〜74歳の多くが働くのが当たり前の社会」という記載もあります。
個人的には、55歳位までに老後に不安を感じないくらいの金融資産を確保して、プチアーリーリタイアしたいなぁなどと夢見ていたのですが、冷静に考えて、無理ですね(笑)。
計画より+20年、75歳まで働いて、その後老後を25年くらい楽しむ、くらいのつもりで行きたいと思います。
非居住エリアを明確化する
コンパクトシティ的な発想なのかもしれませんが、社会的なサービスを行き渡らせるための行政コストがとんでもないことにならないよう、居住エリアを決めて人々はそこに住むようにする、というものです。
インフラコストに限らず、「受益者負担」については危機的な状況になってくれば社会的に合意を得られるような気がします。

まとめ:暗い話が多いがいかに示唆を受けるか


個人のレベルで実行できることは限られているかもしれませんが、今後来るべき変化に備える、という意味では、知っておくべき内容だったと思います。
相当不安を煽られたので、具体的かつフィージブルな解決策が語られていればもっとよかったのですが、現実はそう甘くない、ということなんですかね…。

今日のマネテクポイント

本当に、国の形を変えるくらいドラスティックなことをやらないと、日本は持たないと思います。
正しい課題認識ができないと、その後の施策にもつながらない、と感じました。


未来の年表 人口減少日本でこれから起きること
★★★
星の基準
★★★★★ 手元に置いて何度も読み返したい名著 買って配りたい
★★★★ また読みたい、いい本。他人に勧めたい
★★★ よい本だった。また読むかは微妙。
★★ 読む価値のある部分もあるが…。また読むことはなさそう。
★ 時間の無駄だった。
※この記事は、以下関連ブログ記事からの転載記事です。
・(書評)未来の年表 人口減少日本でこれから起きること 河合 雅司 | ブックスたきがわ

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by ジョージ滝川 at 06:40 │ Comments(0) 読書  
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