(書評)自分を操る超集中力 メンタリストDaiGo
こんばんは、メンタリスト大好き、メンタリスト滝川@マネテク!です。
メンタリストとしてだけでなく、幅広く活躍されているメンタリストDaiGoさんの「自分を操る超集中力」、確か本屋で見かけて興味を持ったのですが、図書館で予約していたのがようやく順番が来て、読んでみました。
気になった部分を抜き書き
というわけで、例によって気になった部分を抜書きしつつ、感想をメモしておきたいと思います。
集中力の高い人に共通する行動原則
ルール1:集中力の高い人は「鍛え方」を知っている
−「集中力は、生まれつきや根性で決まる」というのは大ウソ。ルール2:集中力の高い人は、実は長時間集中していない
−「できる人」は、短時間の集中を繰り返している。ルール3:集中力の高い人は「疲れ」を脳でコントロールしている
−「疲れているから集中できない」は脳の錯覚
「ウィルパワー」が集中力の源
ウィルパワーにも一定の量が決まっていて、集中力を使うために少しずつ消耗してきます。
集中力の源は脳の前頭葉にあるそうですが、その前頭葉が司る、思考や感情をコントロールする力、これが「ウィルパワー」です。
ウィルパワーは仕事もプライベートも区別しない
「仕事が行き詰まっているからダイエットが続かない」「家族とギクシャクしていて、仕事に集中できない」というのは自然なこと。
ウィルパワーには出所が一つしかないので、仕事やプライベートなどそれぞれにつかうウィルパワーが別という考え方は誤りだそうです。
感覚的には非常によく理解できます。
いい仕事をするためには、プライベートも充実させることが大事ですよね。
集中力を鍛える2つのアプローチ
一つはトレーニングによってウィルパワーの総量を増やすこと、もう一つはウィルパワーの消費量を日々の行動や習慣を変えることによって節約していく方法です。
無意識に行っている行為をやらないようにすることで集中力を鍛えることができます。
例えば座っている時の姿勢に気をつけたり、利き手と逆の手で歯磨きをするなど、普段何気なくしている行動を変えることで、ウィルパワーを鍛えることができるそうです。
節約については次項で。
ウィルパワーを節約するには選択や決断をしない
前頭葉には、「なにかをやる」「なにかをやらない」「なにかを望む」という選択や決断を担う領域がそれぞれにあります。
「なにかをやる」「なにかをやらない」「なにかを望む」という選択や決断をすることで、ウィルパワーが少しずつ減っていくということになります。
筋肉を使った単純作業も作業すればするほど疲労が蓄積されていくと思いますが、ウィルパワーもそれと同様で、何かを判断するたびにウィルパワーの消費が少しずつ蓄積されていくイメージです。
なので極力ウィルパワーを消費する選択や決断をしない、というアプローチが有効になります。
スティーブジョブズがいつも同じ服を着ていたのは、服を選ぶという選択でウィルパワーを使わないようにするためだったという話は有名ですよね。
そして、ウィルパワーを消費する選択や決断をしないために重要なのが習慣化です。
習慣化することで選択や決断を自動化する
1日を通して集中できる人たちは、ウィルパワーを使うことなく集中しています。そして余ったウィルパワーを、より重要なこと習慣化させるために発揮しているのです。
最初に行動をする時には前頭葉、つまりウィルパワーを使うのですが、一旦習慣化してしまうとその後は前頭葉ではなく、小脳が主に使われるようになるそうです。
集中できる時間を増やすには
あらかじめ時間を短く区切り、「もうちょっとやりたかった」「もう少しやれたかな」というところで仕事や勉強打ち切ってしまう方法です。
人間の脳の仕組みとして、集中力というものは持続しないようにできています。
そのため、集中できる時間を多くするためには、時間を区切ることが有効になります。
ちなみに手を止めてその場を離れたとしてものを、脳はやりかけのそのタスクを考え続けてくれることが分かっているそうです。
脳は疲れない、という仕組みを知る
脳が感じる疲労感は単なる思い込みで、やる気やモチベーションが下がったというのも主観的なものです。
(略)
脳の仕組みを知りさえすれば、疲れを切り離し、やる気と集中力を取り戻すことができるのです。
記録するだけで行動が変わるケースは様々な実験で立証されています。
つまり、意識が変わるだけで行動が変わるわけです。
集中力に関して言えば、自分がどのくらいの時間どのような環境にいると集中できたかのかを記録すること。
それを繰り返すうちに、脳に「プライミング効果」という暗示が発生し、その環境、その時間帯に自然と集中できるようになるそうです。
確かに、私の場合も、仕事中にジャズの音楽を聴くと仕事がはかどるということを経験的に知っていて、集中して仕事をしたい時は職場でイヤフォンをしてジャズの音楽を聴くことがあります。
スムーズに集中状態に入れるようにすることが重要
人は集中し始める時に、より多くのウィルパワーを使います。
なので、そのタイミングで注意をそらすものを周りに置かないということが非常に大事です。
集中したい対象以外何もない場所を作ることで自然と集中力を高めることができます。
基本的に物は排除した方がよいのですが、鏡を置くことは有効だそうです。
これは、鏡を置くことにより、客観的に自分を見る力、自己認識力を高めることができ、結果的に集中力を保つことにつながるからです。
また、姿勢を良くすることも大事です。
脳に向かう血流が最もスムーズになるようにするために姿勢を正すことが有効だからです。
その他にも、水を飲まないと集中力と記憶力が落ちるという研究報告がいくつもあるそうです。
習慣化は仕組みづくり
ウィルパワーを節約するには「習慣化」が一番
(略)
コツは、判断や決断を減らすこと。
つまり、ウィルパワーをなるべく使わずに判断や決断ができる「仕組み」をつくることにあります。
脳は行動することによって疲れるのではなく、小さな意思決定の連続によって疲弊していくので、意思決定を減らして、機械的に判断できるような、自分のルールを作るということなのだと思います。
雑事を無意識下に置かない
「今は面倒だから…」と後回しにすると、持続的に疲れが増していきます。
(略)
無意識下でありながらも、「やらなくちゃ」と意識し続けていくと起きる現象です。
やるべきことなら、雑事こそ即時判断することが重要です。
(略)
仕組み化とは、意思決定するべき課題を即座に処理してしまうことです。
このあたりは、GTDが非常に理にかなったタスク管理の手法だということが分かりますね。
集中力を上げるには
「集中する」とは、何か1つにフォーカスすることです。
集中しようと思うよりも、「他のことをしない」。これが集中力を上げる一番の方法です。
他にも集中力を上げる方法として、運動で体を動かすことが挙げられています。
5分間緑の中で体を動かすだけでも大きなリフレッシュ効果が得られるそうです。
また瞑想も集中力や注意力を向上させるための有効な手段だそうです。
疲れをリセットする
そもそも脳は疲れを知らないのですが、疲れをリセットする意味での回復法は、睡眠、感覚から癒す、不安を書き出すの3つです。
(略)
睡眠では22時から夜2時の間に深い眠りに落ちていることが大事です。
また、日中にいるパワーを回復させたいなら「パワーナップ」と呼ばれる15分程度の仮眠が有効です。
(略)
不安を書き出すことも有効です。
記憶には最近の出来事を覚える短期記憶と、昔のことを覚えている長期記憶、そして第三の記憶と呼ばれるワーキングメモリがあります。
ワーキングメモリは何か目的を持って作業するときに使っている記憶力のことです。
このワーキングメモリは一定の容量があるので、ワーキングメモリがいっぱいになってしまうと集中力が低下してしまいます。
予め不安を紙に書き出すことで、ワーキングメモリにある不安を押し出し、実質的に使えるワーキングメモリの量を増やすことができます。
15分程度の仮眠が集中力を回復させる、というのは本当にそうだと思います。
職場で昼寝したいです(笑)。
それから、ワーキングメモリについては、赤羽雄二さんの「ゼロ秒思考」で紹介されているメモ書きそのものだなぁと思いました。
(過去記事)
・(書評) ゼロ秒思考 頭がよくなる世界一シンプルなトレーニング 赤羽雄二 | ブックスたきがわ
まとめ:科学的な説明と自らの経験で納得
ウィルパワーという考え方が非常にしっくりきました。
ここぞ、というところにウィルパワーを投入できるよう、雑事の判断は自動化する、余計な雑念が入らないようにする、といったことを実践していきたいと思います。
以前読んだ樺沢紫苑の神・時間術と通ずるところも多いように思いました。
自分を操る超集中力
★★★
星の基準
★★★★★ 手元に置いて何度も読み返したい名著 買って配りたい
★★★★ また読みたい、いい本。他人に勧めたい
★★★ よい本だった。また読むかは微妙。
★★ 読む価値のある部分もあるが…。また読むことはなさそう。
★ 時間の無駄だった。
今日のマネテクポイント
この辺とか、マジすごいです。
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