(書評)エンデュアランス号漂流記 アーネストシャクルトン

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2019年05月02日

(書評)エンデュアランス号漂流記 アーネストシャクルトン

こんばんは、探検大好き、探検家滝川@マネテク!です。

転職をすると、新しい職場で自分には足りないもの(知識)があるということを痛切に意識するせいか、読書熱が高まります。
というわけで、山口周の「読書を仕事につなげる技術」の「ビジネス書マンダラ」でリーダーシップのカテゴリの基本書として紹介されていたこちらの本を読んでみました。
文庫本で、一文一文精読する感じでもないので、正味2日ほどで読了しました。

(過去記事)
・(書評)外資系コンサルが教える 読書を仕事につなげる技術 山口周 | ブックスたきがわ

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南極大陸横断に失敗したものの、奇跡の全員生還を果たした隊長の記録

内容は、南極大陸を横断しようと試みるも、南極大陸上陸前に氷に閉じ込められ、漂流したイギリスのシャクルトン隊の記録です。
シャクルトン隊長自らの著書ということで、まさに経験した人にしか書けない、非常にリアリティのある内容になっています。

極地探検には興味深い話がたくさん

アムンセンとスコットの南極点到達競争のストーリーなんかも大好きなのですが、極地探検というのは、地球上で人類に残されていた最後のフロンティアだったのだと思います。
もっと古い時代と違って記録を残すことの重要性が意識されていることと、そもそもそれなりに装備が近代化していること、例えば、この本でも何枚も写真が出てきますが、写真家が同行していて記録写真を残していることから、どんな冒険が繰り広げられたのか、リアリティを持って追体験することができるのが、(私が考える)極地探検の特徴です。

失われたフロンティア、それが極地

ちょうど昨日ニュースにも出ていましたが、日本の南極観測船、しらせの運用から、海上自衛隊が手を引くそうです。
今や民間の南極ツアーがあるくらいで、南極は危険な場所というわけでもなく、海上自衛隊の貴重なリソースを振り向けるべき優先事項が他にある、というのがその理由のようです。
このニュースからも分かるように、技術の進歩によって、極地探検は冒険から旅行へと変わりつつあり、つまりはフロンティアではなくなりつつある、ということが言えると思います。

直接的なリーダーシップ論ではない点は注意

さて、本の中身に関しては、前述の通り、山口周のビジネス書マンダラでは「リーダーシップ」カテゴリの基本書として紹介されていたのでそういった面での学びを期待して読んだのですが、基本的には事実を淡々と記録したもので、このピンチの時、組織をまとめ上げるために実はこう考えていた、というような記述はほぼありませんでした。
冒険物語としては非常に面白いのですが、リーダーシップを学ぶという意味では自分なりに咀嚼しないと身にならないかもしれません。

リーダーは、自ら誰よりも「活動」し、「決して逃げない」

そんな中、個人的に心に残ったのは以下の部分です。

「命令」することだけに満足せず、彼はほかの者と同じように「活動」し、またしばしばそれ以上に働いた。

これは隊長と別れてエレファント島に残り救助を待つことになった隊員たちを率いたワイルドを評した部分です。
リーダーというものの本質を表していると思います。

また、全編を通して言えるのは、隊長であるシャクルトンの、「決して逃げない」という姿勢です。
リーダーが逃げない姿勢を示し続けることで、隊員がまとまる、という側面があったのではないかと思います。

隊員の反乱とか、波乱があると勉強になったが…

一方で、隊員にもいろいろな人がいたでしょうし、中にはわがままを言ったり言うことを聞かない人もいたのではないかと思いますが、淡々と進む記録の中では、隊員たちは隊長を困らせることもなく、極限状態の中でも整斉と自分たちに与えられた作業を進めていきます。
このあたりは、そもそもこの隊がイギリスの軍隊なので指揮命令系統がしっかりしているということなのかもしれません。
現代の職場では若いリーダーの言うことを聞かない高齢の社員や、職場に対する不満を公然と口にする社員など、問題のある社員が少なくありませんので、そういった状況におけるメンバーの扱い方などで示唆があればよかったのですが、その点は期待はずれというか、残念でした(ハードルを高く設定しすぎたせいだと思います、すみません)。

エンデュアランス号漂流記
★★★

星の基準
★★★★★ 手元に置いて何度も読み返したい名著 買って配りたい
★★★★ また読みたい、いい本。他人に勧めたい
★★★ よい本だった。また読むかは微妙。
★★ 読む価値のある部分もあるが…。また読むことはなさそう。
★ 時間の無駄だった。

今日のマネテクポイント

食料として、そして燃料として、ミナミゾウアザラシを狩りまくるのですが、昔江ノ島水族館に見に行ったミナミゾウアザラシを思い出しました(笑)。
めちゃくちゃでかくて、本当に信じられないくらいでかかったです。
※この記事は、以下関連ブログ記事からの転載記事です。
・(書評)エンデュアランス号漂流記 アーネストシャクルトン | ブックスたきがわ

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by ジョージ滝川 at 06:36 │ Comments(0) 読書  
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