(書評)知的戦闘力を高める 独学の技法 山口周

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2020年03月10日

(書評)知的戦闘力を高める 独学の技法 山口周

こんばんは、独学大好き、セルフスタディ滝川@マネテク!です。

山口周さんは個人的に結構好きで、特に、「読書を仕事につなげる技術」で紹介されていたビジネス書マンダラにはかなり影響を受けました。

(過去記事)
・(書評)外資系コンサルが教える 読書を仕事につなげる技術 山口周 | ブックスたきがわ

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過去の著作の集大成的な内容


山口周さんの本を何冊も読んでいる人であれば必ず気づくと思うのですが、この本の内容としては過去の著作での主張の繰り返しも多いです。
これは言っていることが一貫しているとも言えますし、ある意味集大成的な内容になっているという考え方もできます。
また、ロジカルに説明されているので納得感があります。
まさにコンサルという感じです(笑)。

気になった部分


というわけで、気になった部分を抜き書きしておきたいと思います。

独学は4つのモジュールからなるシステム

(独学を「システム」として捉えると、)(1)戦略、(2)インプット、(3)抽象化・構造化、(4)ストック、という4つのモジュールからなるシステムと考えることができます。
世の中の、独学について書かれた本の多くは(2)インプットについてしか書かれていませんが、「知的戦闘力の向上」のためには、上記4つのモジュールにボトルネックを作らないことが重要であり、本書では4つのモジュールについて触れられています。

忘れることを前提にしたシステム

独学を動的なシステムとして捉えるということは、必然的にある結論を導きます。
それは、この独学法においては「覚えること」を目指さない、ということです。
忘れることを前提に、インプットされた情報を抽象化・構造化してストックするについて書かれている、という点が本書のユニークな点です。
変化の激しい現在では、覚えた知識をそのまま使うよりも、抽象化・構造化して、いわば汎用的な知識としてストックしておくことで「知的戦闘力の向上」につながる、ということになります。

独学が必要な4つの理由

・学んだ知識が富を生み出す期間がどんどん短くなってきているため、常に新しい知識を仕入れていく必要がある
・多くの領域でイノベーションが加速すると、企業や事業の蒸発が大量に発生し、望むか望まないかに関わらず、自分の専門領域やキャリアドメインを変更していくことが余儀なくされる
・人生三毛作−労働期間が長くなり、学び直しが必要になる
・2つの領域を横断・結合できるクロスオーバー人材が求められる
(1)戦略
自分の戦略や文脈に適合する、費用対効果の高い情報の密度をいかにして維持していくか、という点が重要になっているわけです。
つまり、他人といかにして違うインプットをするかということが、独学の戦略の最大のポイントなのですが、ここで重要なのが、「何をインプットするか」よりも「何をインプットしないか」ということなのです。
学びの始点においては自分が何をしたいのか、何になりたいのかはわからない。学んだあとに、事後的・回顧的にしか自分がしたことの意味は分からない。それが成長するということなんです。
(参考リンク)
・平松さんの支援集会で話したこと (内田樹の研究室)
独学の方針は、ジャンルではなくテーマで決める
闇雲な独学に突入して非効率な時間の分散投資をするよりも、ある程度「学びのターゲット」を定めたほうがいいという指摘をしました。
さてそうなると、当然のことながら「どのジャンルを学ぶか」という論点で考えてしまいがちなのですが、ここで注意しなければならないのは「独学の方針は、ジャンルではなく、むしろテーマで決める」ということです。
テーマとは、自分が追求したい「論点」のことです。
このテーマの数の時期にもよりますが、大体は5つから7つほどになります。
これらのテーマに対して、自分なりの答えを追求していくために独学しているのであり、したがって、「何をインプットするか」は、これらのテーマについて何らかのヒントや気づきが得られるかどうか、というのが判断のポイントになってきます。
テーマは自分の興味や仕事に従って自ずと決まってくるわけで、こちらについてはあまり悩む必要はありません。一方で、どんなジャンルを学んでいくかについては、迷う部分もあるかもしれません。
「自分をプロデュースするつもりで、ジャンルを選ぶ」ということです。
クロスオーバー、つまり「掛け算を作る」というのが自己プロデュースのポイントということになります。
ジャンル選びは、「自分がいますでに持っているもの」を、どのようにして活用するかを考えることです。
自分の強みは自分ではなかなか分からないもの。
ない物ねだりをしてしまいがち。
自分を他者と差別化するポイントは常に、本人が当たり前と思っていることの中にこそ潜んでいるものなのです。
まず、自分が学ぶべきジャンルについては、2つのジャンルのクロスオーバーを考えてみる。
1つのジャンルで飛び抜けるのは難しいことですが、クロスオーバーを作るとユニークなポジションを作りやすい。これが1つ目のポイントです。
そして2つ目のポイントが、掛け合わせるジャンルについては、「自分の持っている本性や興味」を主軸に選ぶべきで、他人が「持っているもの」で、自分が「欲しいもの」を主軸にしてはいけない、ということです。
(2)インプット
内容的には、概ね「読書を仕事につなげる技術」を踏襲したものになっています。

(過去記事)
・(書評)外資系コンサルが教える 読書を仕事につなげる技術 山口周 | ブックスたきがわ
身の丈に合ったインプットを

インプットの目的を「知的戦闘力の向上」に置くのであれば、自分の身に引きつけて咀嚼することのできない内容は、いくらインプットしても消化されず、結果的に血肉になることなく、下痢のようにして体を通過していくことになるだけでしょう。
知的戦闘力の向上に貢献する実質的な知的ストックを作るという目的に照らせば、どんなに評価が高く、多くの人がほめちぎっている名著定番と呼ばれる本であっても、自分自身が心底面白いと思えないのなら、その本には1ミリの価値もないのだ、と断定する位に独善的でいいと思います。
(3)抽象化・構造化
モデルとは本質的なものだけを強調して抜き出し、後は捨て去る作業です。「抽象」と「捨象」と言います。
(4)ストック
こちらも内容的には、概ね「読書を仕事につなげる技術」を踏襲したものになっています。

(過去記事)
・(書評)外資系コンサルが教える 読書を仕事につなげる技術 山口周 | ブックスたきがわ
アンダーラインは「事実」「示唆」「行動」に引く

1.後で参照することになりそうな興味深い「事実」
2.興味深い事実から得られる「洞察」や「示唆」
3.洞察や示唆から得られる「行動」の指針

戦闘力を高めるリベラルアーツの11ジャンルと99冊


以下の11ジャンルごとに9冊ずつ、合計で99冊の本が勧められています。
個人的に「あとで読む」と思った本をメモっておきます。

(1)歴史




(2)経済学




(3)哲学



(4)経営学




・コーポレートファイナンス



※上記の5冊は、いずれも同じ山口周の「読書を仕事につなげる技術」で紹介されている「ビジネス書マンダラ」の中に入っていますしたがって実は私はすでに大体読んでいます。題材と書いたのはコーポレートファイナンスと組織行動のマネジメントはそれぞれめちゃくちゃ分厚くて全部読んだと言うのが憚られるからです(笑)。

(5)心理学



こちらも「ビジネス書マンダラ」の中に入っています。

(6)音楽



・音楽機械論

(7)脳科学



(8)文学



(9)詩



(10)宗教



(11)自然科学





知的戦闘力を高める 独学の技法
★★★
星の基準
★★★★★ 手元に置いて何度も読み返したい名著 買って配りたい
★★★★ また読みたい、いい本。他人に勧めたい
★★★ よい本だった。また読むかは微妙。
★★ 読む価値のある部分もあるが…。また読むことはなさそう。
★ 時間の無駄だった。

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by ジョージ滝川 at 23:58 │ Comments(0) 読書  
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