2016年10月13日
メキシコ人漁師の話。20年後に子どもは遊んでくれるのか?
こんばんは、漁師大好き、フィッシャーマン滝川@マネテク!です。
今回はずいぶん前にどこかで見かけたメキシコの漁師の話を紹介したいと思います。
単なるアメリカンジョークなのですが、何気に深い話です。
特に、「自分は何のためにこんな辛い思いをして仕事をしているんだろう?」とか思ってしまったりする瞬間に、ふと思い出したりします(涙)。
今回はずいぶん前にどこかで見かけたメキシコの漁師の話を紹介したいと思います。
単なるアメリカンジョークなのですが、何気に深い話です。
特に、「自分は何のためにこんな辛い思いをして仕事をしているんだろう?」とか思ってしまったりする瞬間に、ふと思い出したりします(涙)。
このお話、英語版、日本語訳ともに複数のバリエーションがありますが、以下は滝川訳です。
元にした英語版へのリンクは末尾にあります。
ちなみに元ネタはハインリヒ・ベルらしいです。
漁を終えた一艘のボートが小さなメキシコの村の港に帰ってきた。
それを見ていたアメリカ人の旅行者は、ボートに乗っていたメキシコ人の漁師に、彼が獲ってきた魚はとても活きがいいと絶賛し、魚を捕まえるのにどれくらいかかったのかを尋ねた。
「そんなに長くはかかってないよ。」メキシコ人は答えた。
「だったら、なぜもっと長い時間漁をしてもっと魚を獲らないんだ?」アメリカ人は尋ねた。
メキシコ人漁師は、彼と彼の家族が生きて行くにはその量で十分だからだ、と説明した。
アメリカ人は、「でも残りの時間は何をして過ごすんだ?」と質問した。
「遅くまで寝て、ちょっと魚を獲って、子どもたちと遊んで、それから妻と昼寝をして、夜には村で友人と会ってちょっと一杯飲んだり、ギターを弾いて何曲か歌ったり、…申し分ない人生だよ。」
アメリカ人はメキシコ人漁師が話すのを遮って言った。
「ハーバードでMBAを取った私が君にアドバイスしてあげよう。君は毎日もっと漁の時間を長くすべきだ。そうしたら余った魚を売ることができるだろう。そして手にしたカネでより大きなボートを買うんだ。大きいボートが更なるカネをもたらせば、2艘目、3艘目、さらには船団ができるくらいの船を手に入れることができるだろう。そうしたら、仲買人に魚を卸すのはやめだ。代わりに直接加工工場に売り込むか、あるいは自分で加工工場を開いてもいい。そうしたらこの小さな村を離れてメキシコシティに出ることができるだろう。ロサンゼルス、いや、ニューヨークにだって住めるかもしれないぞ。そして君はそこから君の会社を動かすんだ。」
「そこまで行くのにどれくらいの時間がかかるんだい?」メキシコ人漁師は聞いた。
「20年。もしかすると25年くらいかかるかな。」アメリカ人は答えた。
「で、その後はどうするんだい?」とメキシコ人漁師。
「その後?ここからが面白いところだぞ。」アメリカ人は満面の笑みで答えた。「君のビジネスが十分大きくなったら、株を売るんだ。これで億万長者だぜ。」
「億万長者?本当かい?で、その後は?」とメキシコ人漁師。
「その後は、君はもう引退できるよ。海岸沿いの小さな村に住んで、遅くまで寝て、ちょっと魚を獲って、子どもたちと遊んで、それから妻と昼寝をして、夜には村で友人と会ってちょっと一杯飲んだり、ギターを弾いて何曲か歌ったり、…申し分ない人生だろ?」
この話、単なるジョークなんですが、朝早く、家族が寝ている時間から出勤して終電で帰ってくる、みたいな生活をしていると、本当にこれが正しいのだろうか、とか思ってしまうんですよね…(笑)。
そして今のメキシコ人漁師の生活と、億万長者になった後のメキシコ人漁師の生活って、字面だけ見ると同じようなんですが、実は全然違いますよね。
所詮はアメリカンジョークなのでいちいちツッコミませんが、どうしても気になったのは、20年後にはもう子どもは遊んでくれない、ということです。
個人的にも今は子どもがみんな小さいので、この時期こそ早く家に帰って毎日子どもと過ごす時間を持ちたい、と思いながらも平日は寝顔を見るのが精一杯、という生活だったりするので、この話を読むとバリバリ仕事なんかしてる場合じゃない!と思ってしまいます(笑)。
そしてまた、若いうちに(若くないけどw)ガッツリ稼いでアーリーリタイアして、元気なうちに旅行三昧な生活とかできたらな、と思っていたりもするのですが、一方でアーリーリタイアに成功したところで当然子どもと遊ぶことはできない、と考えると、やはりバリバリ仕事なんかしてる場合じゃない!と思ってしまいます(笑)。
結局はどこに人生の価値を見出すか、ということに尽きるのかもしれませんが、明日は何とか仕事を早めに切り上げて子どもが起きているうちに帰宅したいものです。
(参考リンク)
・Harvard MBA Advice
元にした英語版へのリンクは末尾にあります。
ちなみに元ネタはハインリヒ・ベルらしいです。
メキシコの漁師の話
漁を終えた一艘のボートが小さなメキシコの村の港に帰ってきた。
それを見ていたアメリカ人の旅行者は、ボートに乗っていたメキシコ人の漁師に、彼が獲ってきた魚はとても活きがいいと絶賛し、魚を捕まえるのにどれくらいかかったのかを尋ねた。
「そんなに長くはかかってないよ。」メキシコ人は答えた。
「だったら、なぜもっと長い時間漁をしてもっと魚を獲らないんだ?」アメリカ人は尋ねた。
メキシコ人漁師は、彼と彼の家族が生きて行くにはその量で十分だからだ、と説明した。
アメリカ人は、「でも残りの時間は何をして過ごすんだ?」と質問した。
「遅くまで寝て、ちょっと魚を獲って、子どもたちと遊んで、それから妻と昼寝をして、夜には村で友人と会ってちょっと一杯飲んだり、ギターを弾いて何曲か歌ったり、…申し分ない人生だよ。」
アメリカ人はメキシコ人漁師が話すのを遮って言った。
「ハーバードでMBAを取った私が君にアドバイスしてあげよう。君は毎日もっと漁の時間を長くすべきだ。そうしたら余った魚を売ることができるだろう。そして手にしたカネでより大きなボートを買うんだ。大きいボートが更なるカネをもたらせば、2艘目、3艘目、さらには船団ができるくらいの船を手に入れることができるだろう。そうしたら、仲買人に魚を卸すのはやめだ。代わりに直接加工工場に売り込むか、あるいは自分で加工工場を開いてもいい。そうしたらこの小さな村を離れてメキシコシティに出ることができるだろう。ロサンゼルス、いや、ニューヨークにだって住めるかもしれないぞ。そして君はそこから君の会社を動かすんだ。」
「そこまで行くのにどれくらいの時間がかかるんだい?」メキシコ人漁師は聞いた。
「20年。もしかすると25年くらいかかるかな。」アメリカ人は答えた。
「で、その後はどうするんだい?」とメキシコ人漁師。
「その後?ここからが面白いところだぞ。」アメリカ人は満面の笑みで答えた。「君のビジネスが十分大きくなったら、株を売るんだ。これで億万長者だぜ。」
「億万長者?本当かい?で、その後は?」とメキシコ人漁師。
「その後は、君はもう引退できるよ。海岸沿いの小さな村に住んで、遅くまで寝て、ちょっと魚を獲って、子どもたちと遊んで、それから妻と昼寝をして、夜には村で友人と会ってちょっと一杯飲んだり、ギターを弾いて何曲か歌ったり、…申し分ない人生だろ?」
アメリカンジョークだけど、深い
この話、単なるジョークなんですが、朝早く、家族が寝ている時間から出勤して終電で帰ってくる、みたいな生活をしていると、本当にこれが正しいのだろうか、とか思ってしまうんですよね…(笑)。
そして今のメキシコ人漁師の生活と、億万長者になった後のメキシコ人漁師の生活って、字面だけ見ると同じようなんですが、実は全然違いますよね。
所詮はアメリカンジョークなのでいちいちツッコミませんが、どうしても気になったのは、20年後にはもう子どもは遊んでくれない、ということです。
個人的にも今は子どもがみんな小さいので、この時期こそ早く家に帰って毎日子どもと過ごす時間を持ちたい、と思いながらも平日は寝顔を見るのが精一杯、という生活だったりするので、この話を読むとバリバリ仕事なんかしてる場合じゃない!と思ってしまいます(笑)。
そしてまた、若いうちに(若くないけどw)ガッツリ稼いでアーリーリタイアして、元気なうちに旅行三昧な生活とかできたらな、と思っていたりもするのですが、一方でアーリーリタイアに成功したところで当然子どもと遊ぶことはできない、と考えると、やはりバリバリ仕事なんかしてる場合じゃない!と思ってしまいます(笑)。
結局はどこに人生の価値を見出すか、ということに尽きるのかもしれませんが、明日は何とか仕事を早めに切り上げて子どもが起きているうちに帰宅したいものです。
(参考リンク)
・Harvard MBA Advice
前の記事:
ビマビ再訪(2016年10月)
次の記事:
はてなブックマーク、アカウント停止からの復活
by ジョージ滝川 at 06:27
│
Comments(0)
│
シンプルライフ
この記事にコメントする