(書評)エッセンシャル思考 グレッグ・マキューン

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2018年08月14日

(書評)エッセンシャル思考 グレッグ・マキューン

こんばんは、本質大好き、エッセンシャル滝川@マネテク!です。

Twitterでオススメするツイートを見かけて、図書館で予約して借りてみました。

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本の概要

エッセンシャル思考と非エッセンシャル思考を対比しながら、エッセンシャル思考とはどういうことなのか、ということを解説してくれる本です。

エッセンシャル思考とは

エッセンシャル思考とは、一言で言えば「本質を追求する考え方」で、要は世の中のほとんどは本質ではないから本質的なことにフォーカスすべし、ということになります。

メッセージは非常にシンプルなのですが、いろいろと心に響く具体例や言い回しがありましたので、例によって抜き書きして紹介したいと思います。

エッセンシャル思考を身につけるためには

3つの嘘を捨て、3つの真実に置き換えなくてはならない。
「やらなくては」ではなく「やると決める」。 「どれも大事」ではなく「大事なものはめったにない」。
「全部できる」ではなく「何でもできるが、全部はやらない」。

より少なく、しかしより良く

エッセンシャル思考は、より多くのことをやり遂げる技術ではない。
正しいことをやり遂げる技術だ。
もちろん、少なければいいというものでもない。
自分の時間とエネルギーをもっとも効果的に配分し、重要な仕事で最大の成果を上げるのが、エッセンシャル思考の狙いである。

自分で優先順位を決めなければ他人の言いなりになってしまう

エッセンシャル思考とは何か

1.選択
私たちは、時間とエネルギーの使い道を選ぶことができる。だからこそ、トレードオフを引き受けることも必要になる。

2.ノイズ
世の中の大半のものはノイズである。
本当に重要なものはほとんどない。
だから、何が重要かを正しく見極めなくてはならない。

3.トレードオフ
全てを手に入れることはできない。
何もかもやるなんて不可能だ。
何かを選ぶことは、すなわち何かを捨てること。
「どうやって全部終わらせようか」と考えるのをやめて、「どの問題が一番重要か?」と考えよう。

見極める技術

エッセンシャル思考の人は、そうでない人よりも多くの選択肢を検討する。
逆説的だが、それが事実だ。

何でも無批判に引き受ける人は、何も検討しない。
だがエッセンシャル思考の人は、あらゆる選択肢を検討したうえで、重要なことにイエスと言う。
軽い気持ちでなく、本気でとことんやるからこそ、最初の見極めに力を入れるのだ。

選ぶ基準を明確にすれば、脳のサーチエンジンは厳密な結果を返してくれる。
「良いチャンス」で検索すると、なんとなく良さそうな情報が延々と出てくるだろう。

そこで検索オプションとして次の3つの問いをつけ加える。
「自分は何が大好きか」
「自分は何がいちばん得意か」
「世の中の大きなニーズに貢献できるのは何か」

すると、検索結果を絞られてくるはずだ。
なんとなく良さそうなことを眺めている暇はない。
考えるべきは、どうすれば最高の成果が出せるかということだ。

正しいことを、正しいときに、正しい方法でやる。そのためには、基準を厳しくするしかない。
エッセンシャル思考の人は、たっぷりと時間をかけて選択肢を見くらべ、意見を聞き、話し合い、熟孝する。
無駄に悩んでいるわけではない。
大量のどうでもいいことのなかから、少数の本質的なことを見極めようとしているのだ。

捨てる技術

すべてを手に入れることが不可能なら、何かを捨てるしかない。
では、誰がそれを決めるのか。
もしも選択の権利を放棄するなら、他人があなたの人生を決めることになる。
自分で「これを捨てる」と決めなければ、誰かがあなたの大切なものを捨ててしまうだろう。

仕組み化の技術

努力と根性でやりとげるのではなく、すんなり実現するようなしくみをつくるのだ。
無駄な作業に費やす時間が減る分、じっくりと計画を立てて、事前に障害を取り除くことができる。

選抜−もっとも厳しい基準で決める

「絶対にイエスだと言いきれないなら、それはすなわちノーである」
まさにエッセンシャル思考らしい発言だ。選択肢を検討するときには、常にこの基準で考えた方がいい。

本質を見極めるには、時間がかかるということなのだと思います。
だからこそ、きちんと考える時間をしっかりととって、ノイズを排除して本質的なことに集中する必要があるのです。

目標−最終形を明確にする

「かなり明確」を「完全に明確」にする
目的が明確でないとき、人はどうでもいいことに時間とエネルギーを浪費する。

「2012年までに、イギリスのあらゆる人がインターネットを使えるようにする」
シンプルで、具体的で、魅力的で、測定可能な目標だ。

「たったひとつのことしかできないとしたら、何をするか?」
「達成をどうやって判定するか?」

編集−余剰を削り、本質を取り出す

編集の4原則
削除する、凝縮する、修正する、抑制する

バッファ−最悪の事態を想定する

見積もりは1.5倍で考える

エッセンシャル思考を生きることは、後悔なく生きることだ。
本当に大切なことを見極め、そこに最大限の時間とエネルギーを注げば、後悔の入り込む余地はなくなる。
自分の選択を心から誇りに思える。

豊かで意味のある人生を選ぶか、それとも苦痛と後悔に満ちた人生に甘んじるか。
この本を読んでくれたあなたには、ぜひ前者を選びとってほしい。
人生の分かれ道に直面したら、自分にこう問いかけてほしい。
「本当に重要なのは何か?」
それ以外のことは、全部捨てていい。

まとめ:エッセンシャル思考

スティーブ・ジョブズなんかは、まさにエッセンシャル思考ですよね。
TEDの仲さんのスピーチとか、参考になります。

ついつい、非エッセンシャル思考に陥りがちなので、意識してみたいと思います。

エッセンシャル思考
★★★

星の基準
★★★★★ 手元に置いて何度も読み返したい名著 買って配りたい
★★★★ また読みたい、いい本。他人に勧めたい
★★★ よい本だった。また読むかは微妙。
★★ 読む価値のある部分もあるが…。また読むことはなさそう。
★ 時間の無駄だった。

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by ジョージ滝川 at 06:31 │ Comments(0) 読書  
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