(書評)人工知能はどのようにして「名人」を超えたのか 山本一成

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2021年08月08日

(書評)人工知能はどのようにして「名人」を超えたのか 山本一成

こんばんは、将棋大好き、ジョージ滝川@アマ2級です。

最近は仕事と家事の時間以外はたいてい将棋の勉強をしています(笑)。
子どものころから駒の動かし方くらいは知っていましたが、なかなかちゃんと時間を取って勉強してこなかったので、この歳になって(仕事関係や大学院関係以外で)こんなに勉強することになってびっくりです(笑)。

図書館で見かけて、興味を持って読んでみました。
著者の山本一成さんはポナンザを作られた方で、みんな大好き将棋ウォーズを運営しているHEROZのリードエンジニアでもあります。

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技術的には、ディープラーニングと強化学習によってブレークスルーがあったことがよく分かりました。
また、結果的に、人工知能は「黒魔術」で、なぜその結論が正しいのかは説明できないんですね。
将棋のように、最終的に勝ち負けがはっきりするゲームでは問題ないと思いますが、ビジネス上の判断のように、白か黒かではなく、グレーとグレーを比べてより白いグレーを選んでいくみたいな状況で、このような「黒魔術」に頼ることができるのか、は興味深いところだと思いました。
この手の選択は、選択した結果が正しかったのか(一番マシな選択肢だったのか)、正しくなかったのか(もっといい選択肢があったのか)を論理的に説明するのが不可能なので、と思いましたが、よく考えれば今の人間の意思決定も同じですね(笑)。
大量のパワポ資料とか使ってもっともらしい理由をつけて「社長!この選択肢がベストです!ご決断を!」みたいなことやってますけど、それっぽく説明してるだけで、実質黒魔術です(笑)。

ポナンザ2045が、人間に負けないことを目的として与えられた結果、人間を絶滅させる、という話はおっかないなぁと思いました。
これが人工知能がお手本とする人類が高い倫理観を持っていなくてはならないという「いい人理論」につながっていくわけですね。

人工知能は今後もどんどん進化していくと思いますので、楽しみですね。

(書評)人工知能はどのようにして「名人」を超えたのか
★★★
星の基準
★★★★★ 手元に置いて何度も読み返したい名著 買って配りたい
★★★★ また読みたい、いい本。他人に勧めたい
★★★ よい本だった。また読むかは微妙。
★★ 読む価値のある部分もあるが…。また読むことはなさそう。
★ 時間の無駄だった。

今日のマネテクポイント

将棋ウォーズ楽しいので、さらなる機能追加を期待してます!
個人的には無課金勢には広告表示してよいと思いますけどね。

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by ジョージ滝川 at 09:33 │ Comments(0) 読書  
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